リブフレーム


j.Podの構造体となるリブフレームは、検査済の地域産杉材を使用し、品質管理が徹底された工場で製作されます。製品は厳格な検査を実施しています。
木材の強度(指定強度)、含水率(20%以下)などを確認した板材でロ型のフレームを2組構成し、フレームの四隅の接合部に鋼板を挟み、コンクリートネイルで一体化した剛接合の耐震フレームです。
リブフレームの水平載荷試験の様子

リブフレームは横力に対して粘り強い抵抗力を備えています。柱が高さにたいして1/10 水平に傾いても (3mの高さの場合は30cm)つぶれないことが確認できています。木の接合部で地震エネルギーを吸収する能力も大きいので、大きな耐力を備えたダンパー(ショックアブソーバ)にたとえることができます。


乾燥
杉は一般的に含水率が高く、大きな断面の材料を中心まで乾燥するためには時間がかかります。j.Podでは36mm厚さの板状の材料を構造材として使用することで、材中心までの含水コントロールを可能にしています。また2枚合わせとすることで製材後の変形を低減しています。

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荒挽き (ab.45mm×ab.200mm) 乾燥(ab.42mm×ab.193mm)


高耐力、高靭性
国産材の弱点(乾燥のしづらさ、構造耐力の弱さなど)を部材形状や接合方法の開発により高耐力・高靭性を実現した安全、安心な新しい建築工法です。
耐震シェルターとしての安全性を検証するための鉛直載荷実験、斜載荷実験では建物が倒壊に至る荷重にも耐えることが確認されました。

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アンカーボルトとコーナアングルの接合部 リブフレームとコーナーアングルの接合部 リブフレームのコーナー部
構造実験

1. 水平載荷実験

フレームの性能は実大のモデルによって水平載荷実験を行い、耐力と変形の関係、エネルギー吸収能力を確認しています。(実験:福山大学)

2. 鉛直載荷試験

1階にシェルターを設置した場合に、上の階が落下した場合を想定し、実大の耐震シェルターに真上から圧力かけ、どのくらいの力に耐えられるか調べました。建物が倒壊に至る荷重にも耐えることが確認されました。
(実験:(財)日本建築総合試験所)

3. 斜載荷試験
耐震シェルターにはどの方向から上階の建物が落ちてきても壊れないことが重要です。シェルターの開口方向と奥行き方向のそれぞれの方向に斜め上から荷重をかける実験も行いました。写真のように大きく傾いても充分に生存空間を確保しています。


高品質・高耐久
超長期住宅先導モデル事業で求められる構造性能、劣化対策性能、維持管理性能、温熱環境性能や生活の変化に対応するためのスケルトンインフィル、リカレントへの対応など、必要性能を満たす仕様を推奨基準としています。